普段はなんともない私の足。
夏になると、臭い臭い。
強烈に臭い!!
座っただけで自分の足元からなんか臭ってる気がする。
いや、気がするのではない。
臭っている。
他の人にまで臭っているかはわからないけれど、絶対に臭いはず。
けど、私から足の臭いしてます?なんて誰にも聞けないし、もし聞いたとしても絶対に臭くないですよとみんなが口を揃えて言うはずだ。
かといって、正直に臭いと言われてもそれはそれでかなり落ち込むのが目に見えている。
とにかく自分自身くさいと感じている時点で、絶対に臭いのだ。
それにここだけの話、家に帰って自分の足を臭いでみたことがある。
なんとも言えない強烈な足の臭い!
子どもの頃、仕事から帰ってきた父から発せられていたあの臭いが自分の足からしているのである。
二十代前半の私からすると、絶望である。
その足が臭くなり出した頃。
私は、小さな子どもがたくさん来るような店で働いていたのだが、私が立って仕事をしていると、子どもが私の隣にきた。
子どもは、大人よりも私の足への距離が圧倒的に近い。
しかも子どもは素直で正直者だ。
おかーさん!このお姉さん足臭いー!なんて大声で叫ばれたらどうしよう。
そう不安になるくらい私は自分の足の臭いを気にしていた。
そんな私だが、アラサーになった今。
私の足は、一年中臭わない!!
いや、正確には臭わないわけではない。
臭いを発する前に、事前に対処するのだ。
自分の足の臭さに精神的にも身体的にも耐えられなくなった二十代前半の私は、とにかくドラッグストアに駆け込んだ。
そして、スプレータイプの制汗剤と、サラサラになるボディシートを早速購入した。
足用の制汗剤も売っていたのだが、ピーチの香りに惹かれた私はボディ用を購入した。
そしてその翌日、出勤前に、サラサラシートで足を拭き、スプレーをかけ、いい匂いの足で靴下を履いた。
これで完璧だと、るんるんで仕事をしていた私なのだが、昼休憩にランチを食べようと椅子に座ると、
ん?ん??これはまさか、、。
足がまた臭っているのである。
すぐにコンビニに駆け込み、新しい靴下を購入し、トイレで昨日購入したサラサラシートで足を拭き、スプレーをかけ新しい靴下を履いた。
私の強烈な臭いを放つ臭い足は生まれ変わった。
それ以来私は、靴下とサラサラシートとスプレーを持ち歩くようになり、臭くなる前に足を生まれ変わらせる技を身につけたのである。
これが私なりの最強足臭対策である。